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本で初メキシコレストラン、まだ営業中 メキシコ料理レストラン「ロシータ」 福岡・中洲

創業:昭和25年 創業者:山下ロサ 山下ロサは5歳から35歳の頃に日本へ帰国するまで、メキシコ・バハカリフォルニア州(メヒカリ)に住む。第二次世界大戦が勃発した時、メキシコに住んでいた多くの日本人たちとともに帰国を決意した。

彼女の家族は当初、アメリカか南米に移住しようと考えていた。しかしメキシコのメヒカリにとどまり、ボタン等の服飾小物を作って生計を立てた。また小さなホテルを建て、ホテル・レイコと名付けた。ロサはメヒカリで後に夫となる日本人と出会う。その当時、この地域には日本領事館もあった。

第二次世界大戦が始まると、同国に住む日本人はメキシコシティの制限区域に集められた。そこでの生活は悪い環境ではなかったが、その区域外に出ることは許されなかった。その後、日本在住ラティーノ、およびメキシコ在住日本人のための帰国船が出航することになり、それに乗って日本へ帰国した。メキシコのものを全て売り払い買った家が、いま福岡の中洲にあるロシータのある場所にあったのである。

当初は日用雑貨を売る店だったが、ロサはラティーナの顔立ちをし、スペイン語をしゃべれたことから、その地区にいた外国人と大変親しかった。当時中洲にはすでにレストランやミュージックホールなどがあったが、西洋料理を出す店はまだ少なかったため、ロサがメキシコ料理を作ることができると知った外国人たちは、彼女に料理を作ってほしいと頼んだのだった。それからロシータの歴史が始まる。

今日も、ロシータは変わらず営業し、既に三代目が後を継いでいる。福岡人でもこの歴史を知らない人がほとんどだが、その美味しい料理では評判が高く、幼い頃からこの店の味を知っている人も多い。これからもずっと、レストラン「ロシータ」が日本人の舌を大いに楽しませてくれることを願ってやまない。


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